俺の妹がこんなに可愛いわけがないSS In VIP@WIKI - バレンタインデー:12スレ目244
244 名前:◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/12(日) 21:57:36.91 ID:AUOPYNiWo [1/10]
あやせから突然の呼び出しを受けたのは、日曜日の夕方のことだった。
いつもの公園へ行くと、あやせは俺の顔を見るなり笑顔になり、ベンチから立って駆け寄って来た。
俺があやせと会うのも久しぶりで、確か去年夏の悪夢のような出来事があって以来だ。
「急に呼び出したりして済みませんでした。
でも、どうしてもお兄さんにお渡ししたい物があったもので……
受け取っていただけますか?」
あやせがそっと差し出したそれは、きれいにラッピングされ、真っ赤なリボンまで掛けてあった。
「……これって、もしかしたらチョコじゃないのか?」
「はい、一応わたしの手作りなんです。
お兄さんのお口に合えばいいんですが、何しろ初めてのことなんで自信がないんです」
あやせにはいつも酷い目に遭わせられていたが、やっぱ、あやせは俺のこと……。
今までの手錠も殴打も火炙りの刑も、すべてはあやせの不器用な愛情表現だったのかもしれん。
「俺、あやせから貰えるなんて思ってもいなかったから……なんてお礼を言ったらいいのか。
……でもさぁ、バレンタインチョコにしちゃあ、早くねぇか?
今日はまだ12日だし、バレンタインデーってあさってだよなぁ?」
「誰がバレンタインデーのチョコだなんて言ったんですか?
わたし、一言もお兄さんにバレンタインチョコだなんて言ってませんけど。
でもでも、チョコであることに変わりはありませんから」
245 名前:◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/12(日) 21:58:13.61 ID:AUOPYNiWo [2/10]
チョコに変わりはないが、バレンタインチョコではないと言うあやせ。
俺があやせの言った言葉の意味を理解できずにいると、あやせはニッコリと笑って俺に言った。
「お兄さん、あまり細かいことは気にしないでください。
それよりも溶けてしまうと、せっかくの手作りが台無しになってしまうので……」
「そ、そうだよな。せっかくあやせが作ってくれたのに、俺、なに馬鹿なこと言ってんだろうな」
公園でのあやせとの会話はそこまでで、あやせは最後に俺と握手をして帰って行った。
あやせから俺に握手を求めるなんて……。
それはともかくとして、あやせの気持ちは十分俺に伝わった。
俺はその後、どうやって家まで辿り着いたのかも憶えていないほど有頂天になっていた。
その日の夕飯は、お袋の定番であるいつものカレーだった。
俺は夕飯もそこそこに、速攻で風呂に入り終えると自分の部屋に閉じこもった。
これから寝るまでのひと時、ラブリーマイエンジェルあやせたんとの妄想タイムだ。
俺はあやせが着ているセーラー服のリボンを解くつもりで、チョコの包みに掛かっているリボンを解く。
続いてセーラー服のファスナー……じゃなくて、包み紙の端をそっとつまみあげると……。
おっ!? ご丁寧にメッセージカードが入ってるじゃねぇか。
『お兄さんへ
今年は、桐乃からバレンタインチョコをもらえるかもなんて期待してませんか?
この毒入りチョコを食べて、早く死んでください ♥』
263 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00:56:44.38 ID:eW/jd3bio [3/10]
俺がつい先程まで、二次試験に向けて自分の部屋で勉強をしていたのは嘘じゃない。
しかし、一息入れようとキッチンへ降りて来て、いつもの癖で麦茶をひとくち口に含んだのがいけなかった。
穏やかな冬の午後、柔らかな日差しがリビングの大きな窓を通して、部屋一杯に広がっていたんだ。
何気にソファーに目をやると、レースのカーテン越しに射し込む光が、俺に優しく手招きをする。
折り紙のブックマークを作る方法
俺は麦茶の入ったコップを手に持ち、その光に誘われるままソファーに腰を下ろしちまった。
一息入れたらすぐに部屋へ戻るつもりだったのに、いつの間にか俺は、夢とうつつを行き来していた。
桐乃がいつもこのソファーに座っているせいか、あいつが小さかった頃のことを夢に見ながら……。
「――ほら、鶴ができたぞ。……で、次は何を折ればいいんだ?」
「うーん……なんかさぁー、ツルには見えないんだけどぉー。
でもいいや、じゃあね、次は……このかみふうせん」
俺が小学校の図書室から借りてきた『おりがみ教室』という本を、桐乃は小さな手でめくって指差した。
今じゃ考えられないことだが、俺たち兄妹にとって、当時はごく当たり前の風景だった気がする。
桐乃がまだ保育園に通っていたとき、あの頃の桐乃の可愛さといったら尋常じゃない。
俺が学校から帰るのを心待ちにしていて、ときには通学路の途中まで出て来て待っていたもんさ。
「おかえり、おにいちゃん」
だから、俺が帰り道に友達と一緒にいる姿を見掛けると、桐乃は少し不安そうな顔になる。
もしかしたら、今日は、自分と遊んでくれないんじゃないかって思ったんだろう。
俺の友達もそのあたりは察してくれていたようで、俺の肩を軽く押して帰って行った。
桐乃は、友達が角を曲がって見えなくなるのを確認すると、ようやく安堵した顔になったもんだ。
「――で、桐乃、今日は何して遊ぶんだ?」
遊んでくれると分かった途端、本当は嬉しいくせに、しかしそれを俺に悟られまいとして口ごもる。
264 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00:57:17.04 ID:eW/jd3bio [4/10]
「桐乃、遠慮なんかすんな、俺は何をすればいいんだ?」
「あんた、そんなとこ座って、あたしに用を言い付けられんのずっと待ってたとか?
もしかして、あんたってさぁ、生前はお使い犬かなんかだったんじゃないの」
俺がうっすらと瞼を開けると、そこには超短い制服のスカートから長い二本の足が伸びていた。
夢の中の幼い桐乃に声を掛けたつもりだったが、つい口を突いて声が出たらしい。
あの頃の素直で可愛かった桐乃は、立派に成長を遂げた後だった。
「じゃあーさぁー、このチョコ、お鍋でトロトロになるまで溶かしといてよ」
桐乃が俺の目の前に突き出した袋には、大きな板状のチョコレートが入っていた。
スーパーで買って来た製菓用のチョコレートだということだが、何でこの俺がそんなこと……。
待てよ。もしかすっと、俺のためにバレンタインチョコ!?
いやいやいや、俺が鍋でトロトロに溶かすまでやったら、あとは型に入れて冷やすだけじゃねえか。
桐乃から貰えるのは有り難いが、ほとんど俺の手作りチョコみたいなモンで、何か嬉しくねえ。
「俺が鍋でチョコを溶かしちまったら、桐乃は何をやるんだよ」
「何って、型に入れて冷やすに決まってんじゃん。
本当はあんたなんかにやらせたくないんだけど、あたし、これから買物に行かなきゃなんないし。
ラッピング用の可愛い包装紙とか、それにリボンも必要だしね」
「俺は別に、そんな可愛いラッピングなんて無くてもいいんだが……」
「ばかじゃん! 何か勘違いしてるようなんですケド。
バ、バレンタインチョコなのに、何が悲しくてあたしがあんたにあげなきゃなんないのよ。
ま、まぁ……あまったら、カケラくらい食べさせてやってもいいけど」
265 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00:57:54.06 ID:eW/jd3bio [5/10]
サスクワッチはどのようなものですか?
俺はチョコのカケラで尻尾を振るようなマネなんかしねえし、ましてやお使い犬でもねえ。
しかし待てよ。桐乃が、俺以外にチョコを渡すような男って……いるのか?
桐乃の同級生の男? いや、桐乃に限ってそれはねえだろう。
じゃあ、モデル仲間の御鏡? いや、あいつは三次元の女の子には興味がないはずだ。
「な、なぁ桐乃。……バレンタインのチョコ、誰にやるつもりなんだよ」
「誰って、あやせとか加奈子とか、ランちんとかと交換するに決まって……。
――あっ、そっか。あんたさぁ、このあたしが誰にチョコをあげるか心配なんだ?
妹が誰にチョコをあげるか気になるなんて……あんたって、本当にシスコンの鑑だよね」
桐乃は感心したように俺の顔を馬鹿にして見ていたが、俺はまったく別のことを考えていた。
明日になれば、桐乃は手作りバレンタインチョコをあやせにも渡すつもりだ。
あやせもまさか俺が陰で手伝ったなんて思いも寄らないだろうが、俺の生存は確かめるかもしれん。
何しろあやせは、俺に早く死ぬようにとメッセージカード付きのチョコを渡してきた張本人だ。
俺が今日も無事に生きているのは、何もあやせのチョコを食わなかったからじゃない。
昨夜、思い悩んだ末に俺はあやせから貰ったチョコを一口だけ食ってから、机の引き出しに仕舞った。
本当に毒が入ってるなんて思っちゃいねえが、あやせのことだから強力な下剤くらいなら……。
「あんた、あたしの言ったこと聞いてた?
あたしが帰ってくるまでに、ちゃんとお鍋でチョコレート溶かしておきなさいよね」
「――ん? ああ、鍋で溶かしとけばいいんだろ」
取り敢えず、あやせのことは横に置いとくとして、今やるべきことは鍋でチョコレートを溶かす……。
――って、俺は桐乃の召使いかっての!
266 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00:58:24.39 ID:eW/jd3bio [6/10]
桐乃は小一時間もすると、手に紙袋を提げてリビングへ現れた。
どうやら気に入ったラッピング用の包装紙が買えたらしく、かなりご機嫌のご様子だ。
「どう? ちゃんとチョコ、溶かしてある――って、あ、あんた、何やってんのよ!?」
「何やってるって、言われた通りに鍋で溶かしてるじゃねえか」
俺は、鍋で溶かしたチョコを得意げにお玉ですくって桐乃に見せた。
お袋が作るカレーと同じ要領で、ドロッというよりもサラッとしていて、中々の出来栄えだ。
ドロドロのカレーが好きな奴もいるだろうが、俺はこんな風にサラッとした感じの方が好きなのさ。
しかし、俺のドヤ顔とは対照的に、桐乃の顔はまたたく間に真っ赤に染まっていく。
「あんたまさか、お湯の中に直接チョコを入れたんじゃないでしょうね!」
「他にどうやって溶かすっていうんだよ。
カレーのルーだって、肉や野菜をグツグツ煮込んでから入れるだろうが」
「カレーのルーって――チョコを溶かすときは、湯せんして溶かすに決まってんじゃん!」
「……湯せん? やっぱ、お湯で溶かすんじゃねーか」
俺が鍋をかき混ぜながら、桐乃から湯せんについて講義を受けたのは言うまでもない。
その後、桐乃は、俺がかき混ぜている鍋をジッと見ながら腕を組んで何やら考え込んでいた。
俺の額に汗が滲み出し、背中には冷たいものが流れる。
「ええっと、桐乃さん? これを型に流し込めばいいんだよな?」
「固まるとでも思ってんの?」
「……ちっとばかし水分が多いかと」
「とにかく火を止めて。……何かいい方法がないか考えてるから」
267 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00:59:00.66 ID:eW/jd3bio [7/10]
こういうときに限って、時間は無駄に過ぎて行くもんだ。
桐乃はキッチンの椅子に腰を下ろし、テーブルに頬杖を突いて眉間にしわを寄せていた。
俺はというと、桐乃の命令で今も鍋の中のチョコレートを丹念にかき混ぜている。
「加奈子は、わけを話せば赦してくれるだろうけど……あやせはどうしよう」
「おまえが誠心誠意、土下座でもして謝れば、あやせだって赦してくれるんじゃ……」
「誰のせいでこんなことになったと思ってんのよ!!」
「そりゃあ、チョコを溶かすの失敗したのは俺のせいだけど、俺に頼んだおまえにだって――」
桐乃が、いきなり椅子から立ち上がった。
俺はてっきり殴られるものと覚悟したんだが、桐乃は通り過ぎて冷蔵庫の前で立ち止まった。
先程までの阿修羅の如き顔とは打って変わって、何やらニヤついているのが怖い。
「うぷぷ。……あたし、いいこと思い付いちゃった」
桐乃は冷蔵庫の扉を開け、中から牛乳パックを取り出した。
「牛乳なんかで、どうするつもりだ?」
「まあ見てなさいっての――」
俺が訝しげに見ていると、桐乃は再びコンロの火をつけて、鍋の中のチョコに牛乳を注いだ。
少し注いではかき混ぜ、また少し注いではかき混ぜる動作を何度も繰り返す。
鍋の中のチョコは、粘り気のあるカレールー状態から、次第にビチャビチャへと変化していった。
どう考えても、これは絶対に固まるわけがない。
「なぁ桐乃、これって……もしかして」
「あんたにも分かった? これは、あたし特製のホットチョコレート」
268 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 00:59:30.68 ID:eW/jd3bio [8/10]
バレンタインデー当日。
昨夜からの冷え込みは昼過ぎになっても変わらず、今にも雪が降ってきそうな生憎の空模様だった。
俺がつい先程まで、二次試験に向けて自分の部屋で勉強をしていたのは嘘じゃない。
しかし、あやせから再び呼び出しを受けた今、これまでの努力はすべて水泡に帰すかもしれねえ。
「さてと……殺されに行って来るか」
覚悟を決めていつもの公園に足を踏み入れても、そこにあやせの姿はなかった。
ポケットから携帯を取り出し時間を確かめ、俺はベンチに腰掛けて運命の時刻(とき)を待った。
冬の児童公園はいかにも殺風景で、かつてこの場所で繰り広げられたあやせとのバトルも今は昔。
空を見上げると、微かだが白いものが舞っているようにも見える。
「やっぱり生きていたんですね。わたしがあれほど忠告したのに……」
声に驚いて振り返ると、そこには冷酷な表情をしたあやせが立っていた。
あやせは、ポケットに突っ込んでいた右手をおもむろに出すと……
「これでも喰らえ! えいっ!」
「痛っ! いっ、いきなりなんてことすんだよ!」
あやせが投げ付けた物が俺の顔に当たって、地面に散らばった……ん?
「こっ、これはチロルチョコじゃねーか!」
あやせは再びポケットに手を突っ込むと、俺の顔をめがけてチロルチョコを投げ付けた。
俺は手で顔を覆いながら、散らばったチロルチョコを地面に這いつくばるようにして拾い集める。
他人が見たら不思議で異様な光景に見えるかもしれん。
しかし、誰が何と言おうが、今日は正真正銘のバレンタインデーだ。
どんな形であろうと、あやせからのバレンタインチョコであることに変わりはない。
269 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 01:00:22.44 ID:eW/jd3bio [9/10]
「お兄さんは、恥ずかしいとは思わないんですか?
桐乃が、わたしや加奈子のために作ったバレンタインチョコを独り占めするようなマネをして」
「……ん? ちょっと待ってくれ、あやせ。
桐乃が作ったバレンタインチョコを俺が独り占めしたって、どういうことだ?」
「この期に及んで、まだシラを切るつもりですか?
お兄さんなんかチョコに当たって死んじゃえっ! えいっ!」
白を切るも何も、俺は桐乃が作ったバレンタインチョコを独り占めしたなんてことはない。
俺がチョコを溶かすのに失敗したのは事実だが、それは桐乃にも原因がある。
お菓子作りはおろか、料理だってろくにやったこともねえ俺に無理矢理やらせたんだからな。
結局、バレンタインチョコは牛乳を混ぜてホットチョコレートへと変身し、俺と桐乃の胃袋へと納まった。
桐乃も正直言ってお菓子作りは苦手だったらしく、俺の失敗をいいことに有耶無耶にしやがった。
「ちょ、ちょっと待てっての。
桐乃は、あやせに何て言ったんだ? 俺がひとりで全部飲んじまったって言ったのか?」
「せっかく作ったバレンタインチョコを、お兄さんが勝手に食べちゃったって言ってました」
桐乃のヤツ、あやせに本当のことが言えないからって、全部俺のせいにしやがったな。
しかし、俺が本当のことを言えば、また桐乃とあやせの仲が悪くなりそうだし……。
面倒なことになる前に、俺が謝っちまった方が得策かもしれん。
「――あやせ、俺が悪かった!
確かに、俺は桐乃がせっかく作ったバレンタインチョコを全部食っちまった。
おまえの気が済むって言うなら、俺を煮るなり焼くなり好きにしてくれ」
「えいっ!」
「か、顔はなるべく避けてくれ!」
「えいっ!」
「痛っ!」
270 名前: ◆Koneko/8Oc[sage saga] 投稿日:2012/02/26(日) 01:01:04.51 ID:eW/jd3bio [10/10]
虚しい攻防がしばらくの間続いた。
あやせのバレンタインチョコって、こんなにも痛い思いをしないと貰えないものなのだろうか。
俺のスタジャンのポケットが拾い集めたチロルチョコで一杯になった頃、あやせも弾が尽きたようだ。
それでも、あやせはポケットに手を入れたまま、悔しそうな顔で俺を睨み付ける。
「わたし、桐乃とは親友ですから……
桐乃がお兄さんのことをどう思っているかなんて、口には出さなくても分かります。
分かっていますけど……」
「あやせ……俺は……」
「――えいっ!」
あやせが最後に投げ付けたそれは俺の胸で跳ね返り、小さな音を立ててそのまま地面に落ちた。
明るい青い包装紙でラッピングされ、濃紺のリボンが丁寧に掛けられている。
「あやせ、これって……」
俺が拾い上げる間もなく、あやせは無言のまま駆け出して公園を出て行った。
あやせとの攻防の最中に降り出した雪は、いつしか公園の草木に薄っすらと積もり始めている。
何か言い掛けようとしたあやせの口元が、俺の脳裏にいつまでも残った。
家に帰って机の引き出しをそっと開け、先日あやせから渡された毒入りチョコ? と並べてみる。
今回のチョコも一口食べてみると、苦味の利いたビターチョコレートだった。
そして、これも予想していたことだが、あやせからのメッセージカードが添えられていた。
『お兄さんへ
誠意を見せてください』
だってさ。
(了)
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